高い外注依存度

2011.08.22

経営基本指標には加えられていないが、外注依存度も自動車製造業では重要な指標である。三菱自動車の製造原価に占める外注依存度は、1989年3月期は75%であったが、その後上昇し、94年3月期で77%、95年は76%、96年は74%と推移している。一方、本田技研は、1993年は75%、94年は74%、95年は73%、96年は72%と推移している。またトヨタは、70%前後で推移している。トヨタ、本田技研、三菱自動車の順で、外注依存度が高くなっているのである。重要な特徴として、全体的に、売上高が減少すると外注依存度が低下するという関係がみられる。すなわち、売上高の減少時には、下請への外注を減らしたり、コスト切り下げをおこなったりしているのである。その意味では、下請企業は、本体以上に景気や受注の変動の影響を受けやすいことを示している。このように、日本の自動車メーカーの原価の7割以上が外注費であるのにたいし、アメリカのGMをはじめとするビッグスリーの内製化率は高く、外注依存度は30〜40%と低くなっている。日本の自動車産業の場合、膨大な下請企業の存在によって自動車生産が支えられており、メーカー本社は組立工場の役割をはたすにすぎなくなっていることを示唆している。

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