経済の発展、政治の安定、そして清潔で活気に溢れたこの国は、東洋でもない、西洋でもない不思議な混血の魅力をもち、いまや日本の若者の憧れの地になっています。しかし、真正の文化を語るには、その国のことばをもってしかできないと思います。その観点から私は文部省の外国語教育の方針に対して異議を唱えたいと思っています。いまのやる気のない学生に第二外国語を教えても無駄であるという考えは捨てて、これまでどおり必修にしてもらいたいものです。あまりにも安易さや実利主義に走る青年たちに、迎合する必要はないと思います。社会に出てどれだけ外国語を知っているかは、人間の幅を広め、ビジネスの潤滑油になり、また国家間の友好を広める大事な架け橋となることは間違いないからです。それでなくてもマイクロプロセッサー翻訳など技術が進歩してくると、若い世代は機械任せで、頭の体操をしなくなります。耳と口と頭を使わなくなったら、コンピューター人間になってしまいそうです。